皆様これはこれはごきげんよう。
誰しも、あの時こうすれば、もっとこうだったのにな。とか、なんであの時こうしちゃったんだろう。もしあの時違う行動をしていたらこんな結果にならなかったかも。とか、後悔したことは少なからずあると思います。
それにしても人はなんで後悔するのでしょうね。んっ?そもそも後悔って一体?
今回はちょっと変わったお話を。
①ある方からこんな話を聞かせていただきました。
私のおばあちゃんは三浦の実家で一緒に住んでいて。もう89歳だし、外に出かけるにはちょっとねっていう状態で。そのおばあちゃん12月頃から突然、
「姉妹(長女と三女)に会いたい」って言うようになったの。
「暖かくなったら、行きましょうね」って、言ってはみたものの、私も家族も、実際に行くのは、茨城の水戸市だし遠すぎて難しいんじゃない?という思いで。
しかもお姉さん(長女)は水戸市で老人ホームに入ってるし、こんな時期だから面会自体もさせてもらえる状態じゃないしねってそんな話をしてた矢先・・・
今年の1月に入ったころ、妹(三女)さんの娘さんから
「お母さん(三女)が急に亡くなっちゃったの。亡くなる前頃からお母さんはずっと「三浦のお姉さんに会いたい」ってずっと言ってたんだけど、お母さんには「体調がよくなったら行こうね。遠くまで車に乗っていられるようになったら行こうね。」って言ってたんだよね。」そんな連絡を貰ったの。
そんなこと言われたもんだから、私「えーっ?!」ってなっちゃたの。「また今度」のつもりが、取り返しのつかないことになっちゃったの?
しかもさらに後から知ったことなんだけど、同じころ、施設にいる長女も「三浦の次女に会いたい」って言い出していたんですって。
一体どうするべきなのかしらって悩んでしまいますよね。
後になって考えてみれば三人とも、お互いに直感的に今の状況を感じあって、引き寄せあっていたんですよね。周りの人間には感じることのできない何かを感じて。もしこうなることがわかっていたなら、なんとか無理をしてでも、外出して会わせることもできたのかな。あの時のおばあちゃんの願いをかなえてあげていたなら。なんてことも思ってしまうそうです。
皆さんはこの話を聞いてどう感じましたか?
「あの時こうしていたら」って後悔してしまうこともあるのかもしれませんね。
そしてもう一つ。
②今年に入ってすぐの別の方のお話
ある方のおばさんが入居されました。かなりの高齢ということもあり退院時の状態がものすごく悪く、入居されてすぐに看取りの体制に。
千葉に住む甥っ子のある方がキーパーソン。ある日その甥っ子は言いました。
「自分の親が亡くなるときに、仕事が忙しくて看取ることができなかったんです。あの時の後悔が、頭から離れなくて。今となっては定年で仕事も引退してるし、今度こそそんなことにならないようにしたいんです」ってね。
それからというもの、看取り体制が始まってから、千葉の自分の家ではなく、施設の近所にある、入居者(おばさん)の家に泊まり込んで、毎日毎日午前午後の2回、面会に来ていました。
そりゃもう熱心なもので。あっきーらもただただ感心するばかりで。そんなある日、入居してから10日目に亡くなりました。病院を退院して入居、入居翌日には嚥下のリスクが高すぎるから、絶飲食のDr指示、同時に看取りの体制に。結果は必然の流れだったのかもしれませんが、あっという間と言えばあっという間ですよね。体調の急激な変化が見られ、その時点でオンコール、そして家族に連絡するも、その日に限って、「今、千葉にいるからすぐにはいけない、時間がかかる」とのことで、看取りには間に合わず。
人生って本当に皮肉なもので、すれ違いの連続なんだなって思います。あの時こうしていればって考えだしたら後悔になるのかもしれません。
ただどうでしょう
どちらの場合でも、やれることを家族のみんながやった、そのうえで出した判断がこの結果になった。そうなんです。結果がこうなったってだけのこと。頑張った、やり切ったって言える行動の結果は、後悔になるのでしょうか?
むしろ
どうなろうとも後悔にはならないのではないでしょうか。
後悔ってね、やり残しや、やり足りなさ、はたまた自分を甘やかしていたことを、取り返しのつかないことになってから気づく、そんな時だけ「後悔」は生まれるのではないでしょうか。
いつも後悔してばかりで、と話す方にはこうお伝えしたい、
「後悔するのは、自分の選択が間違っていたからじゃない。自分が選択したことに全力を尽くしていなかったからだ」
そしてまた、後悔してばかりで、と話す方にこうもお伝えしたい、
「あなたのそれは本当に後悔ですか?自分の悲しみに後悔という言葉を当てはめて納得しようとしていませんか?」
介護の業務上でも後悔する思いというのは、たくさん出てくるかもしれません。介護サービスとは言っても、人の命に直接かかわる部分もあるのですから、自分の選択が間違っていたと後悔するかもしれません。
そんな時大切になるのが、会社のマニュアル、ルール、ケアプランです。これらをよく理解し、忠実に実践していくことで、独自の責任を問われることは一切なくなります。そのうえで全力を尽くすことができれば、後悔と思っていたものは、後悔ではなくなります。失敗と思える結果だとしても、そこまでやり遂げた達成感の方が大きくなってきたら、立派なものですね。
後悔した時にはこれらの言葉を思い出してもらいたいなぁ、そう思う今日この頃のあっきーらでした。
サービスって、この子もそうなんですね?「苦しい時の神頼み 」 (第2回の弐vol,2)
2023.03.23 2023.01.25
漫画を使ったサービスの解説。
「苦しい時の神頼み」あなたのサービスは神?
本日のタイトル
⑥One for the Road
最近めっきり寒くなってきましたね。寒波寒波の今日この頃。あっきーら、雪山ゲレンデとしては、上越国際とか湯沢のあたりまでは日帰りの範疇の感覚なんですけど、これっておかしいのでしょうか?車で行くのにちょっとね、遠くてね、とは思わないんですよ。ちなみにあっきーらの好きなゲレンデは、ハーフパイプのある所だと嬉しいです。ハンターマウンテン塩原とか、会津高原たかつえとかね。とくにたかつえのハーフパイプは相性がいいような気がするので好きですね。壁と壁の幅が広くて、壁の上がり具合も優しくて初心者に優しい形状なんじゃないかなと思います。
一体何の話をしてるんですかね?一言でいうと「雪が好きだよ」な、あっきーらでした。
今回も漫画を使ってサービスを解説してみます。
まずは漫画のおさらいから。
漫画「バーテンダー」 集英社のスーパージャンプで連載が始まり、2006年10月14日から、同名のテレビアニメ、2011年2月よりテレビドラマ(嵐、相葉雅紀さん主演)放送。 フランス帰りの若きバーテンダー佐々倉溜を主人公とし、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々を様々な酒にまつわるエピソードをからめながら描かれる人間ドラマ。*以上Wikipedia等より説明を拝借しています。
それでは、素敵な言葉の数々をお届け・・・
⑥「この年の瀬の最後に私みたいな客がまいこんで悪かったわね」
「いえ、それが偶然でも一番苦しい時にバーテンダーの自分を頼ってくれた、店の扉を押してくれた…そう考えることもできますから」 (バーテンダー5巻Glass35 One for the Road より)
⇒人は本当に苦しい時、辛い時、そんな時頼りたくなるのは、信頼できる人だけなんです。つまり、そんな苦しい時にあなたの顔が浮かんでくるようなら、あなたのサービスは最高なんです。「苦しい時の神頼み」一番頼みたいのがあなたならば、あなたはもはや神なのかもしれませんね!! だからどんなに自分が大変な状況でも、助けを求めてきた人を後回しにしてはいけないんです。もちろん自分の今抱えている仕事が大変なのはわかります。でもそれは時間をかけて順番に行えば終わらせることのできるものですが、頼ってきた人の願いは「今」でしか解決できないのです。
そしてその「今」を助けてあげることで更なる信用・信頼を得ることができるのです。
信用が売り物として成立してくる、これってまさにサービス業そのものなんじゃないでしょうか。どうですか、助けを求めてきた人に「これが終わったら行くね」「今これやらなきゃいけないから、ちょっと待ってて」などなど、自分を優先してはいませんか?
ここでちょこっとお酒のお話
『One for the Road』に出てくるカクテル「ブルショット」
ビーフコンソメスープにウォッカを入れた、ほぼ体の温まるスープといったところでしょうか。オンザロックで冷静スープのようにもできますが、冬の雪の降る日なんかは特にホットで暖まりたいところです。お好みで粗挽きの胡椒やタバスコなんかを少々入れるのもおいしいです。正直、ビーフコンソメにこだわるのはレストランのシェフでもなし、難しいと思うので、やはりウォッカでお好みを作りたいところです。ところで、ウォッカと言えば、世界一アルコール度数が高いことで有名な「スピリタス」がありますね。でもスピリタスはあまりにも有名になりすぎた感じもありますが、二番目にアルコール度の高い、ブルガリアのバルカンウォッカもおすすめですね。ブルガリアってヨーグルトだけじゃないんですね。
今回はこのくらいまで。5巻の中から抜粋してみました。
サービスってわかりやすくも、やはりむずかしいものですね。
ほかにもいっぱい気になる言葉は出てきますので、またの機会に。
サービスってこの子もそうなんですね?「サービスの見返り」(第1回の四vol,4)
2023.03.23 2023.01.22
漫画を使ったサービスの解説。
「サービスの見返り」ってどういうもの?
以前、老健で働いていた時のこと、あっきーらが食事介助をしていたその女性の方はいつもムスッとして、たまにしか自分で食べない、介助していても結構な確率で拒否をしてきたり、ペッペと出してきたり、かなりの手ごわい方。ある日のこと、その方だけ残ったので、あっきーらがマンツーマンで介助することに。今日もムスッと黙して語らず、もちろん薬も飲もうとしない。あっきーら負けじとずっと話しかけながらしばらく時間が経ったころ、
突然その方が一言「一人でしゃべってる」って。
う~ん、確かに30分くらいあっきーら話続けてたかも。でもねその後根負けしたのか、介助もさせてもらえたし、薬も飲んでもらえましたよ。ああ見えて、意外と話しかけられてたのまんざらでもなかったみたいですね。無駄と思える地味な努力も、無駄ではなかったと。今でもそんな気持ちは変わらない、ちっちゃなことの積み重ねの強さをよくよく感じたあっきーらでした。
今日は漫画を使ってサービスを解説してみます。
本日のタイトル ④旅人のための一杯
サービスの形って、本当にいっぱいありすぎてどこから説明していいのやら、困ってしまって、わんわんわわ…古いですね、すいません。最近のサービスの多様さに迷子になってしまいそうな、今日この頃。
今回はちょっと角度を変えて、あっきーらがサービスを考える上で「これは自分の思いと同じことがうまく表現されているな」と感じる漫画がありますので紹介してみたいと思います。言葉で説明されるより、頭に入りやすいと思いますので、おススメですよ。それは・・
漫画「バーテンダー」 集英社のスーパージャンプで連載が始まり、2006年10月14日から、同名のテレビアニメ、2011年2月よりテレビドラマ(嵐、相葉雅紀さん主演)放送。フランス帰りの若きバーテンダー佐々倉溜を主人公とし、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々を様々な酒にまつわるエピソードをからめながら描かれる人間ドラマ。
*以上Wikipedia等より説明を拝借しています 。
それでは、今回、第一回の四。第一回が長すぎるとのコメントもいただいたので分割してみました。あっきーらの気に入っている言葉を解説してみたいと思います。はっきり言ってあっきーらの偏見とは思いますが、あまり気にせず見ていただければと。
*ここから先はネタバレにつながるかもしれませんので、興味を持たれた方は先に漫画をお読みいただければと思います。
それでは、素敵な言葉をどうぞ・・・
④「俺は思うんだ、恩知らずな旅人は命を救った修道士の名前なんて覚えちゃいねぇ、だがその時の砂糖に染み込んだ強烈な酒の味だけは永遠に忘れない。いいか、客なんて旅人と同じだ。いくら酒で命を救われてもバーテンダーのことなんかすっかり忘れちまう、だがそこで飲んだ一杯は忘れない…それでいいんじゃないのか。 だから俺も師匠も後悔なんかしていない。これもバーテンダーという生き方の一つだ」 (バーテンダー4巻Glass26旅人のための一杯より)
⇒認知症状の激しい方であっても、名前は知らないし、顔も見たことないはずだけど、この人と会うと笑顔になる、穏やかになる、そういうのはよくあることです。そしてサービスの在り方とはこういうことなんだと思います。あなたの名前は分からないけど、声や顔はわかりますし、近くにいるだけでうれしい気持ちになります。こういわれたならもう最高の状態ではありませんか。客に喜びや満足を与えることが、サービスの目標であるならば、これこそまさにもう!という話ですよね。
サービスで得られるものに高望みをしすぎていませんか、得られるものはこのくらいで十分なんです。というお話です。
ここでちょこっとお酒のお話
「旅人のための一杯」の中に出てくるお酒、シャルトリューズジョーヌ(黄色)は、 あっきーらの最も好きなリキュールの一つです。まろみのあるハーブの香りの中に蜂蜜のような香りも。このお酒炭酸で割ると(つまりハイボールにしてしまうと)、 大概だれが作ってもおいしいカクテルになってしまうんです。ぜひお試しあれ。
*ちなみにあっきーら的には、日本酒の冷酒にちょっとだけシャルトリューズジョーヌを入れるのが一番好きです。甘いお酒は好きなんだけど、日本酒がちょっと苦手で、という人も多分飲めちゃうんだろうな。そして何よりも、安い日本酒でも高級なカクテルに変わってしまうのが魅力的ですね。
今回はこのくらいまで。4巻の中から抜粋してみました。
サービスってわかりやすくも、やはりむずかしいものですね。
ほかにもいっぱい気になる言葉は出てきますので、またの機会に。
サービスってこの子もそうなんですね?「プロの自覚」(第1回の参vol,3)
2023.03.23 2023.01.21
漫画を使ったサービスの解説。
「プロの自覚」はどこから、そしていつから?
以前、老健で働いていた時のこと、出勤時にあいさつしながらフロアに登場したとき、奥の居室の利用者が、「あなたの声が聞こえてくるだけで安心する」そう言ってくれたことがありました。ありがたいとは思いつつ・・ほかの人の時に何かあったの?!って勘ぐってしまうあっきーらでした。もっと純粋な気持ちにならんといかんなと、反省しきりの今日この頃。
今日は漫画を使ってサービスを解説してみます。
本日のタイトル
③錆びた心
サービスの形って、本当にいっぱいありすぎてどこから説明していいのやら、困ってしまって、わんわんわわ…古いですね、すいません。最近のサービスの多様さに迷子になってしまいそうな、今日この頃。
今回はちょっと角度を変えて、あっきーらがサービスを考える上で「これは自分の思いと同じことがうまく表現されているな」と感じる漫画がありますので紹介してみたいと思います。言葉で説明されるより、頭に入りやすいと思いますので、おススメですよ。それは・・
漫画「バーテンダー」 集英社のスーパージャンプで連載が始まり、2006年10月14日から、同名のテレビアニメ、2011年2月よりテレビドラマ(嵐、相葉雅紀さん主演)放送。フランス帰りの若きバーテンダー佐々倉溜を主人公とし、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々を様々な酒にまつわるエピソードをからめながら描かれる人間ドラマ。
*以上Wikipedia等より説明を拝借しています 。
それでは、今回、第一回の参。第一回が長すぎるとのことでしたので分割してみました。あっきーらの気に入っている言葉を解説してみたいと思います。はっきり言ってあっきーらの偏見とは思いますが、あまり気にせず見ていただければと。 *ここから先はネタバレにつながるかもしれませんので、興味を持たれた方は先に漫画をお読みいただければと思います。
それでは、素敵な言葉をどうぞ・・・
③「オヤジさん、お客さん相手に偉そうなこと言って自己嫌悪に陥ったことない?俺みたいな若造がわかったような口きいちゃってさ・・・」
「プロのバーテンダーが甘ったれたこと言うなバカヤロー!医者も坊主も同じだ! 若いからって自信なさそうな顔してたら迷惑すんのは誰だ?・・・だろ」
(バーテンダー2巻Glass15錆びた心より) ⇒これはサービスを提供する者の基本姿勢がよくわかると思います。プロとして給料をもらって、制服を着ている以上は新人もベテランもありません、利用者からはどちらもサービスを提供するプロであり同じなんです、そこに違いはないのです。新人であってもプロとして給料をもらっている以上は自信をもってください。新人だからというのは、提供する側のただの言い訳でしかないんですよね。いいわけをしたいのであれば、プロを名乗らなければいいだけです。プロとして新人であるならば、一日も早く一人前になれるよう努力し続けて、今の自分を提供すればいいだけです、自分をよく見せようと着飾らせる必要はないし、できない言い訳をしたところで、自分の評価が上がることは決してないということですね。そして同時に、新人であっても同じ制服を着てる以上は、自分が会社の顔にもなっていることをよく理解することが重要であり、新人なりにも胸を張って、自信をもって対応することが大切です。正しい行いの失敗についてはちゃんと会社が責任を取ってくれるので心配はないのですから。
ここでちょこっとお酒のお話
『錆びた心』に出てくるお酒、ドランブイ。スコッチウイスキーをベースに蜂蜜やハーブを配合した甘いリキュール。ウイスキーはきつくて喉がカーってなってしまうから苦手だよって人なんかにおススメ。ドランブイをちょっと混ぜるだけで、ウイスキーが甘くて飲みやすい液体に変わってしまいます。ただ注意が一つ、決してさっぱりしたカクテルになるわけではありません。天下一品で例えたら、こってりを食べたいときの気分にピッタリといったところでしょうか。
今回はこのくらいまで。2巻の中から抜粋してみました。
サービスってわかりやすくも、やはりむずかしいものですね。
ほかにもいっぱい気になる言葉は出てきますので、またの機会に。
サービスってこの子もそうなんですね?「誠実のすすめ」(第1回の弐vol,2)
2023.03.23 2023.01.21
漫画を使ったサービスの解説。
「 誠実」は弱みを帳消しにしてくれる?
以前、老健で働いていた時のこと、駐車場の横の土手にレモンの木がなっていたんですね。ある日のこと、実がたわわになっていて、「あれでカクテル作ったらおいしかろうな」と思っていたら、思いが伝わったのか、事務のおっちゃんが「ほしいならいくらでも、もいで行っていいよ。その代わり必ず1個は残しておくんだよ。そうしないと次から実がならなくなちゃうから」ですって。へぇ~そうなんですね、って勉強になりながら、おいしいカクテルが作れて大満足なあっきーらでした。
今日は漫画を使ってサービスを解説してみます。
本日のタイトル
「裏切りのグラス後編」
サービスの形って、本当にいっぱいありすぎてどこから説明していいのやら、困ってしまって、わんわんわわ…古いですね、すいません。最近のサービスの多様さに迷子になってしまいそうな、今日この頃。
今回はちょっと角度を変えて、あっきーらがサービスを考える上で「これは自分の思いと同じことがうまく表現されているな」と感じる漫画がありますので紹介してみたいと思います。言葉で説明されるより、頭に入りやすいと思いますので、おススメですよ。それは・・
漫画「バーテンダー」 集英社のスーパージャンプで連載が始まり、2006年10月14日から、同名のテレビアニメ、2011年2月よりテレビドラマ(嵐、相葉雅紀さん主演)放送。フランス帰りの若きバーテンダー佐々倉溜を主人公とし、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々を様々な酒にまつわるエピソードをからめながら描かれる人間ドラマ。
*以上Wikipedia等より説明を拝借しています 。
それでは、今回、第一回の2。
ちょっと話が長いとの意見もありましたので第一回を分割してみます。あっきーらの気に入っている言葉を解説してみたいと思います。はっきり言ってあっきーらの偏見とは思いますが、あまり気にせず見ていただければと。
*ここから先はネタバレにつながるかもしれませんので、興味を持たれた方は先に漫画をお読みいただければと思います。
それでは、素敵な言葉をどうぞ・・・
② 「申し訳ございませんお客様っ、お願いいたします…もう一度作り直させてください!」 「内田…もしこのカクテルを作り直さなければお前は永遠に失敗し たバーテンダーとしてお客様に記憶されただろう、 その失敗は二度と取り返せない。
だが、お前に作り直す誠実さがあり、そのための努力を続ける限り…客も世界中のバーテンダーもお前を助けてくれる。バーテンダーというのはそういう仕事だ」 (バーテンダー2巻Glass13裏切りのグラス後編より)
⇒お客様を裏切らず誠実である限り、その失敗は許され認められる。これってとても介護の現場に当てはまりますよね。失敗を一度でもすると利用者から「この人には対応させないで!」と怒られる人もいれば、失敗してもいつもの信用がある人は、「失敗することもあるよね。仕方ないよ」と許される人もいる、この違いって、上記の積み重ねに他ならないですよね。
いつだって誠実に、そして前向きに当たって砕けてみてください。そんな人の失敗を責めるような、偏屈なご老人は、まあいませんから。
ここでちょこっとお酒のお話
お酒の話というか、今日はせっかくなんでレモンについて少々。レモンを絞るときと言えば、から揚げ、タン塩、さっぱりさせたいときに最適ですね。カクテルにも必ずと言っていいほどレシピにレモン果汁が出てきます。カクテルだと香りづけの意味合いが強いですね。
例えば「マルガリータ」だと、テキーラ・ホワイトキュラソー・そしてレモン。香りがつきながら、アルコール度の強さを緩和してくれる、そんな万能の立場でいてくれるのがレモンです。そしてこれがまた、レモンコンクと絞ったレモンでは全く味が異なってくるので、とても不思議なものです。絞ったレモンは酸っぱさよりもレモンの甘みをダイレクトに感じることができます。
居酒屋でも即興で作れるカクテル?として、ビールにレモンを絞るのがおススメです。ビールの苦みがサッパリとして・・・結局サッパリさせちゃってますね。
今回はこのくらいまで。2巻の中から抜粋してみました。
サービスってわかりやすくも、やはりむずかしいものですね。
音楽のすすめ
2023.03.23 2022.12.29
音楽って使い方によって、あなたの価値をサービスを2倍にも3倍にもしてくれます。今回はそんなお話。
今回のタイトル、見てて気づきました?「天は人の上に人を・・・」はい、そうです。そのまま丸パクリするするつもり満々での今回のタイトルとなります。とはいえ、別に学問をお勧めする話ではありませんのであしからず。
もともと学問と縁のない人間では?ってなくらいですので、このてのお勧めできるものは何もありませんが、「下手の横好き」が今の時代となっては「好きこそものの上手なれ」つまり、度の超えた専門性は、それ自体が価値を生み出す。君も好きなことをとことんまで突き進んでみやがれ。このくらいは言えるんじゃないかなって思っている今日この頃のあっきーらです。
サービスを語るうえで、自分で何かしてあげることもサービスですが、自分で何かしなくても一緒に生まれるサービスがあります。それが何かわかりますか?
その一つに「音楽」 があります。
例えば、あっきーらの場合
入浴介助をする場合、可能な限り・許される限り、「温泉の音楽」 をかけて行います。これに関しては、個浴・機械浴に限らず行います。
と言うのも、着脱、洗体、入浴どれをとっても、お話しながら気分よくサービスが進んでいくよう気にかけていますので、サービスとしては人並な十分なものは行えていると思いますが、ここで疑問を持つわけです。
「人並みでいいの?充分なの?」経験を重ねていくうちに、もっともっとと思う自分がいるわけです。
そこからの考え方としては、
まず第一に「自分が快適に入るお風呂ってどういうの?」から始まります。
次に「温泉やホテルの大浴場っていいよな」となり、
そこで「快適な温泉って、音楽かかってるよな」と気づきます。
そうなんです。とても単純なんです。快適な空間の一部は、その空間に適した音楽が作っているんです。自分だけでは作れないんです。
介護の現場で、温泉のサービスを再現しようとしたらどうなりますか?源泉を用意したり、とても大変になってしまいます。でもどうでしょう、音楽だけならいつでもすぐにできますよ。自分の苦労はほぼなしですよね。
自分のサービスの質を上げるツールとしてとても有用と思われますので是非。
おすすめ
「温泉宿の音楽」・・・これは、年間を通して体も暖まるし、だれにも適した音楽と 言えます。
「沖縄の民謡」・・・これ、意外と常夏の温かいイメージは伝わりやすいので冬は、気持ちが温まる音楽として使えるのではないでしょうか。夏場にかけると、職員の方が暑さに負けてしまいそうになるのがたまにキズです。
*注意点
音楽はその空間を作り上げたい、イメージに適したものでなければなりません。自分が働きやすいように、自分の好きな歌謡曲であったりは、目的が変わってきますので適していません。また、利用者が好きな歌手だけをかけるのも、そのサービスの空間づくりに適していなければ控えたいものです。
ヒーリングの音楽も悪くはないと思いますが、かなり適する場が限定されてしまうと思いますので、難しいかもしれませんね。介護の目的を大元に戻すと「自立支援」ですから、動的活動の支援とも言えますが、ヒーリングだと静的活動の支援になりやすいかも知れませんね。
手短ですが、本日はここまで。
『介護的診断』という言葉
2023.03.23 2022.12.03
「あなたのその髪型素敵よ。」
98歳の要介護5のおばあさんはそう言ってくれます。天然パーマのはげかけのスカスカのこの頭、そういってほめてくれるのはあなただけですよ。ほめてもらえるのって、たとえだれであれ嬉しいものですね。
そんなことを感じる今日この頃・・・
おっとまったりしてしまいました、あっきーらです。
さてと
皆さんはどんな介護の姿を目指していますか?
もとより介護は厳しい世界と言われていますし、同時に人出不足と言われています。
そんな中でも介護を必要としている人が多くいながら、在宅ではやれることに限界があるし、かといって施設に入れない、そんな高齢者もまたたくさんいます。
もちろん、「施設なんかに入るのは絶対に嫌!一生自分の家にいたいわ」なんて声も多く聞こえてくるので、施設に入れないことが悲しいことみたいに言うつもりはありません。
今回話したいのは、施設なんかに必ずいる『介護職員』について、皆さんはどんな職員を目指しているのか、そしてその目指す先に必要な
『介護的診断』と『医療的診断』
という言葉についてスポットを当ててみたいと思います。
まずは本題・・・
皆さんはどんな介護士を目指していますか?
*介護士という資格や名称は存在しませんが、この言葉が便宜上一番伝わりやすいと思いますので、今回は介護職員全体をさして「介護士」と呼ばせていただきます。
どんな介護士かって?・・・
「やさしい介護士さん」 「技術の確かな介護士さん」 「楽しくてみんなを笑顔にする介護士さん」 「何でもできる介護士さん」 まだまだ、ほかにもいろいろ・・・
目標は様々、その先に見据えている世界は、人それぞれ、本当いろんな形があります。
ところでそんな中で自分自身が本当にその介護を行っていて正解だと思いますか?
入居者側から望んでいるケアになっているか考えたことはありますか? 入居者さんからしたら「自分から話せない」「こんなケアをしてほしい」等、声にならない声がたくさんあります。そんな利用者の意見をどこまで聞けているのでしょうか。
そんなときの、聞くべき話、聞いてあげたい話、聞かされる話、いろいろな形で入ってきます。かと言って何でも聞けるわけでもなし、一体どうしたら・・・
そんな時の判断の基準の一つに、
『介護的診断』 があります。
介護的?医療的?診断?
なんだそれ??
そんな言葉、介護の教科書にでてきたっけ?
その通り、介護の勉強には出てこないんです。 でも、聞いてみれば簡単なことなんです。
それでは・・・
『介護的診断』とは? 「介護の職責において、その事実に基づいて伝えられる情報であり、その専門性を活かした判断」となりますが、このままでは、一体何を言っているのやら、ちんぷんかんぷん?ですね。簡単に言ってみると、 「その場の事実をそのままとらえて、介護の立場で判断できる事」ということです。例えば、
『○○さん体が熱いので腋下で検温したら39.0℃ありました。なので今クーリングを行っています。』 ➥ここまではそのまま介護的診断ですね。 その先に 『脱水症状による熱発です』 ➥こうなってくると、事実をもとに症状を判断してしまっているので、医療的診断ということになってしまいます。 『最近全然水分を摂っていないので脱水かと思われます。』
➥ここまでで止めれば、介護的診断と言えます。
介護の立場で出来る事、介護の現場だから知りえる具体的な状況、それらをもってして、介護としてできることの中からより良いものを選び出す、それが
『介護的診断』 と言えるかもしれません。
『医療的(医学的)診断』とは? 「人の症状や徴候がどの疾患や病態で説明できるかを判断する過程」とありますが、これでは難しすぎますね。 基本的にはDrが事実・症状から、該当する病気病名を特定していく、ということなのかな?医療的資格を持っているもののみが判断できる部分ですね。
これに関しては介護士は完全に行えない部分になります。 そこの境目をよく理解する必要があるんです。
ちょっとここでご注意!
あなたの判断、報告が医療的診断に傾いて表現されていることはないですか?
例えば、
「寝たきりで同じ部位のみが圧迫されているので、褥瘡ができ始めています」
→褥瘡であるかの診断は介護が行えるものではありません。
熱が上がっていて鼻水が出ていて、喉がごろごろしていて、風邪をひいているみたいです」→風邪をひいているかどうかを診断できるのも介護ではありません。
まあこのくらいの内容であれば、実際大したことないからと、気にも留められないのかもしれませんが、この辺をあいまいにしたままだと、気づけばあらゆることに口をはさむようになってきてしまいます。それも表面的な知識のみで。どういう介護士になりたいですか?と聞かれて、こうなりたいと答える人はいないと思いますが、意外と慣れてくるほどにやりがちです。
そうなんです。「介護的診断」の理解ができていないと、間違った方向に成長していきかねないのです。 逆に言えば「介護的診断」がはっきりわかっていれば、介護士としてやるべきことが明確になってくるのです。
あれっ?そしたらどうでしょう、ここにきて初めてどんな介護士になりたいか、はっきり言えるようになってくるじゃないですか!
ここまで理解したうえで、改めて自分がどんな介護士になりたいか考えてみてください。意外と自分がやりたいのは医療的なことが多いんだな。となるのであれば、 それは取るべき資格が看護師であったり、医師であるかもしれません。はたまた、やりたいことが、体をほぐしたり、直接体に変化を与えたいとかが多いんだな、となれば、それは取るべき資格が理学療法士であったりするかもしれません。そのほかにも、いろいろ、多岐にわたります。まぁ、転職の勧めのお話をしているわけではないので、こういう気づきがあるかもしれない、くらいに思っていただければ。
まとめ
自分が介護の現場で働くうえで、自分の言動にしっかりと理屈をもって自信を持つためには介護的診断ということを理解し、介護に出来る事、できないことをはっきり知る。そのうえで本当にやりたいことが見えてくる。こうやって自分がどういう介護士になりたいか、考えてみてください。本当の自分が見えてくるはずですよ。
「介護的診断」ぜひ活用してみてください。
サービスって、この子もそうなんですね?「一番の事業とは?」 (第4回)
2023.03.23 2022.12.01
漫画を使ったサー ビスの解説。
「一樹百穫」一番の事業とはなんですか ?
本日のタイトル ⑨イーデンホールの幸運後編
寒いと言っても、なかなか天然雪が積もってゲレンデオープンとはなりにくい今日この頃。12月に雪が降るのも稀になってくるのかなとさえ思ってしまいます。(地域にもよりますが。。) あっきーら実家が横浜なんですが、ある日のこと、横浜でも大雪の降った夜に実家の前の坂道でせっせと雪を固めて、雪だるまやかまくらを作るのもなんだから、ちょっとしたキッカー(ジャンプ台)を作って、ゴム長靴のまま実家にあった妹のスノーボードの板に乗っかって遊んでたんですね。足元くっついてるわけでもないし、もちろんへっぽこですよ。 そしたら通りがかりの女性が「撮影してもいいですか?」って。 「別にいいですよ」って、そしたら 「Facebookに上げてもいいですか?」って。 「別にいいですよ」って言ったけど、その後その女性の情報とか知るわけでもないし、どこにどんなのが上がってたのか、今思えば謎ですよね。
それにしても雪と板さえあればどこでも遊んじゃう、あっきーらでした。
今回も漫画を使ってサービスを解説してみます。まずは漫画のおさらいから。
漫画
「バーテンダー」 集英社のスーパージャンプで連載が始まり、2006年10月14日から、同名のテレビアニメ、2011年2月よりテレビドラマ(嵐、相葉雅紀さん主演)放送。
フランス帰りの若きバーテンダー佐々倉溜を主人公とし、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々を様々な酒にまつわるエピソードをからめながら描かれる人間ドラマ。*以上Wikipedia等より説明を拝借しています 。
それでは、素敵な言葉の数々をお届け・・・
⑨「君にとって事業とは何かね?」 「…夢でしょうか」 「そう 5億や10億の金は欲で稼げる。
50億から100億は自分の夢・・・だがその後は?
一番の事業はね・・”人を育てること”
伸びようとする若い者の障害を取り除き道を示すことなんだよ。」
(バーテンダー6巻Glass58イーデンホールの幸運後編より)
⇒これは、サービスにとどまらず、全般的にどの場面でもいえることです。
人を育てることの最大のメリットは
「最大のパフォーマンスを行える者を増やす」ことです。例えばお役所から見れば、最高の教育で高額納税者に育つ人が増えれば最高です。
例えば野球チームから見れば、最高の教育でスター選手が誕生すれば、優勝に確実に一歩近づけるから最高です。
例えば介護のサービスから見ればどうでしょうか?人を育てることで、自分の負担している量が軽減されます。ただし、介護の現場においては、よく自分の負担するべき量があいまいなまま、ということが見受けられます。悪い表現を使わせていただくと「介護にこれが正解というものはない」という表現をよくされます。そのため個人個人が自分の思うままであったり、自己流であったりと、当然バラバラでは全体量が見えるはずがありません。それでも全体が見えてる人にとっては、負担量の軽減が実感できるのです。
つまり、人を育てることで、自分に返ってくるメリットがはっきりしているんです。
ただし、自分の業務中に教えながらというのはとても、自分への負担が大きいものです。いちいち教えてる暇なんかないってなもんです。そうは言っても無理のない程度に、育つことを信じて向き合っていきましょう。そうすれば必ず、自分も時間にゆとりができて、今までよりもより良い介護を提供できるようになるかもしれませんね。
そしてもう一つ、人を育てるのに大切なのは、
「伸びようとする者の障害を取り除く」ことにあります。自分は教えるだけではなく、縁の下の力持ちのように、陰ながらサポートする姿勢が必要なのかもしれません。その語らぬ行為すらも成長すれば、気付くようになり、気づいたら我々を飛び越えていたなんてことにでもなってくれれば、それこそ最高ってなもんですよね。
*ちなみに・・最初に出てきた「一樹百穫」 一つの木を育てれば、何百もの実を得ることができるよ。ということで、目先の小さな損得にとらわれずに、その先の大きい得を見据えていきたいものですね。
『イーデンホールの幸運』に出てくるカクテル。 ミリオンダラー 。ジンをベースにしたカクテルで、パインジュースや卵の卵白も使っちゃう、古くからある甘口のカクテル。大正時代に流行ったなんて、ロマンがありますよね。カクテルを作るのはまた難しそうなので、ベースとなるジンについてちょっとだけ。
以前にも数種類のジンを紹介しましたが、今回は「ビーフィーター」について。1820年創業以来変わらぬレシピのロンドン市内で蒸留されるロンドンドライジン。 くせがなくてバランスが良くてとても飲みやすいし、いろんなカクテルに使いやすいですね。値段も比較的安いし、お財布にも優しいというね。そんなビーフィーターには、ちょっとだけ3度だけアルコール度の高い「ビーフィータークラウンジュエル」というのもあります。これはまた味わいが濃厚になってきますね。それでもやっぱりジンなので、口当たりはさっぱりとしていて、ウイスキーとかともまた違った濃厚さで、ジンの香りをガツンと楽しみたい方は、ぜひストレートやオンザロックでの飲み方がおススメかなと思います。
サービスって、この子もそうなんですね?「臨機応変」 (第3回)
2023.03.23 2022.11.26
漫画を使ったサービスの解説。
「臨機応変」七色に変わるサービス?
「想像力のたまもの」それがサービス?
本日のタイトル ⑦不幸の形 ⑧ギムレットには早すぎる
最近めっきり冷え込んできましたね。寒いといえば、スノーボードが好きな 、あっきーら、やっぱり雪山が好き。で、好きなゲレンデの一つに上越国際がありまして、その中でもゲレンデの奥まで行くとある「おしるこ茶屋」が好きで、ここがなんと、おしるこの中に雪見だいふくが入ってるんです。
ロッテとコラボしてるようで、事前割引とか準備ができていれば、チケット売り場でロッテの板チョコもくれます。近くのサービスエリアとかに置いてある、チケット割引の冊子にもチョコの特典ついてますね。今年も早く行きたいなぁ、でも板もブーツも古いままだしなぁと、悩みの尽きない、あっきーらです。
今回も漫画を使ってサービスを解説してみます。まずは漫画のおさらいから。
漫画「バーテンダー」 集英社のスーパージャンプで連載が始まり、2006年10月14日から、同名のテレビアニメ、2011年2月よりテレビドラマ(嵐、相葉雅紀さん主演)放送。フランス帰りの若きバーテンダー佐々倉溜を主人公とし、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々を様々な酒にまつわるエピソードをからめながら描かれる人間ドラマ。
*以上Wikipedia等より説明を拝借しています 。
それでは、素敵な言葉の数々をお届け・・・
⑦「幸福な家庭はみな似通っているが不幸な家庭は不幸の相もさまざまである」 「は?なによそれ・・・」 「トルストイ『アンナ・カレーニナ』の冒頭。人の不幸には他人には分からないいろいろな形があるってこと」
「幸福な時のカクテルは一杯だけでもいい、何を飲んでも美味しいから。でも、不幸の形が100あるなら・・・ボクは不幸を癒す100のカクテルを作るバーテンダーになりたいと思う」
(バーテンダー6巻Glass46不幸の形より)
⇒人はうれしい時は何をしてても楽しいもので、そのうれしさの度合いは誰しも似通って同じくらいと言われています。それに引き換え、不幸については、すべて人それぞれ、不幸の数だけ、度合いの違いがあるもので、
「なんで自分だけこんなに不幸なんだ」と思ってしまいがちなのも、うなずけます。 サービスを仕事として客に寄り添うつもりなら、この「不幸の数」だけ寄り添う術を持ち合わせる事が重要になってきます。 つまり、サービスを提供する側において大事なことは、自分にとって最大の自信がある「自分の考え・答え」を用意するのではなく、いかに相手を理解し、相手のための答えを用意できたかと自分に常に問いかける。そういう姿勢が大切なんですね。
ここでちょこっとお酒のお話
『不幸の形』に出てくるお酒。マール(Marc) 。ワインを作るときに出るブドウの搾りかす(ブドウの皮・種・果軸やブドウ果汁の残りなど)を使った蒸留酒。基本的にはブランデーの一種ですね。産地はフランス。これがイタリアだとグラッパという名前に変わります。食後にデザートみたいな感覚で飲むのにピッタリです。 ここでお酒初心者の方のためのワンポイント。ブドウを醸造(発酵させること)して出来上がるのがワイン。それをさらに蒸留(水分とアルコールを分離してアルコール分だけを濃縮)して出来上がるのがマール、ブランデーということになります。
例えば、お米を醸造すると日本酒となり、さらに蒸留すると米焼酎、泡盛となるわけです。それぞれは聞いたこともあるし飲んだこともある、そんなお酒でも、実は兄弟分であったり、進化系であったり、意外とつながっているところがあるものなんですよね。
それにしてもマール、フランス語でカスという意味を持ちますが、カスはカスでも ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ とか シャトー・ムートン・ロートシルトなど世界最高峰のカスもあったりするわけです。「世界最高のカス」ちょっと興味湧いてきませんか?
⑧「でもチャンドラーなら言うかな…ギムレットには早すぎる」 「私のギムレット シェイクが足りなかったんですか?」 「でも問題はそこじゃありません。シェイクの目的は何か、酒を混ぜ 冷やし 氷を溶かして加水してアルコール度を下げる そしてもう一つ、酒の中に空気を含ませ、その空気を酒の中に溜めること。」 「でも空気以上にもっともっと大切なことが・・・ 『イメージ』です。 シェーカーの中で酒はどう動き、どう氷にぶつかっているのか、グラスに注いだ後はどう変化するのか。 そしてお客様の下に触れ、どう喉を通っていくか・・・ 」
(バーテンダー6巻Glass47ギムレットには早すぎるより)
⇒サービス業を行うものとして、あなたは相手のことをどれほど思っているのでしょうか。客の求めているものを どれ程見抜いているのでしょうか。そして客の必要なものをどれだけ提供できているのでしょうか。相手の求めていることを考える方法として有効なものに、「自分だったら・・」と置き換えて考える事があります。それがまさしく自分の頭に描く「イメージ」となるわけです。
自分の中に相手の行動を想像してみてください。それができたら、次の行動は?と考えてみたら、自分だったらこうするはずと自然な答えが出てきます。それができたら、そこに必要なものをサービスとして提供できるように準備しましょう。あとは必然的に売れるのを待つだけです。
介護で例えたら、ある人の歩く姿をよく観察する。よく見ると少しだけ片側に軸がズレてるし、ほんの少しだけ上半身が後傾に。そしたら自分の体でそれを再現する。そこで「自分だったら」とイメージする。杖は必要だけど後ろに傾くバランスを調整する必要がある、それなら歩行器を使って少しだけ低めに設定して前傾を作り出せばいい。と、こんな感じです。
ここでちょこっとお酒のお話
『ギムレットには早すぎる』の中に出てくるカクテル、ギムレットはジンとライムをシェイクしたお酒。これをシェイクしないでステアすると、ジンライムと名前が変わってきますが、いずれにしても飲みやすいのは間違いないカクテルです。シェイクして空気を含ませてまろやかに飲みやすくするもよし、ステアでジンの角を残してはっきりした味にするもよし、ここは存分にバーテンダーさんの腕の見せ所です。自分で作って楽しむなら、技術はちょっと難しいから、ジンにこだわるのなんかいいかもしれません。ジンだとあっきーらとしては、個人的にはボンベイサファイアがお好みです。華やかな香りがあって、それでいてさっぱりした口元。バランスが絶妙な感じがするんです。とは言っても、タンカレーのきりっとした味もいいし、ゴードンのどっしりこってりした感じの味わいもいいし、プリマスの花のような香りもいいし・・・結局それぞれ良いってなっちゃいますね。
今回はこのくらいまで。6巻の中から抜粋してみました。サービスってわかりやすくも、やはりむずかしいものですね。
ほかにもいっぱい気になる言葉は出てきますので、またの機会に。
サービスって、この子もそうなんですね?「小さな違い 」 (第2回の壱vol,1)
2023.03.23 2022.11.24
漫画を使ったサービスの解説。
「金ならある、金しかない」この小さな違いは?
本日のタイトル ⑤小さな違い
最近めっきり寒くなってきましたね。寒いといえば、スノーボードが好きな 、あっきーら、やっぱり雪山が好き。なんですが、最近はなかなかゲレンデにも行けていないです。若いころは横浜から奥只見丸山まで日帰りで行ってたこともありました。今思えばアホですね。どう考えても日帰りの距離感か?って感じですよね。 そんな好奇心先行型のあっきーらです。
今回も漫画を使ってサービスを解説してみます。
まずは漫画のおさらいから。
漫画「バーテンダー」 集英社のスーパージャンプで連載が始まり、2006年10月14日から、同名のテレビアニメ、2011年2月よりテレビドラマ(嵐、相葉雅紀さん主演)放送。 フランス帰りの若きバーテンダー佐々倉溜を主人公とし、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々を様々な酒にまつわるエピソードをからめながら描かれる人間ドラマ。*以上Wikipedia等より説明を拝借しています。
それでは、素敵な言葉の数々をお届け・・・
⑤ 「どんなに素晴らしい酒があっても客を無視した店は趣味のホームバーです。 金ならある・・・金しかない・・・小さな違いに聞こえますが意味は全く違います あなたは酒を愛してるかもしれない、でも僕は酒を愛する人も愛したい 」
(バーテンダー5巻Glass34小さな違いより) ⇒自分の持ち合わせている実力とは一体どちらなんでしょうか?
例えば、お金持ちの自慢する「金なら持ってる」
これって、それ以外は何もないって、自分を暴露しているということにお気づきですか?本当に何かを持ち合わせてる人って、お金でマウントを取ってくる必要性が全くないんです。だって圧倒的な才能や技術なんかが、自信の裏付けとなるのですから。
介護であったり、サービスを行う上で、しっかり介護サービス技術を身に着けていますか?
そして大事なのはここから。身に着けたと思っているその介護技術は本当に利用者のためのものですか?ポイントとしては、この技術が○○さんの○○の役に立っている等具体的にイメージできることです。自信を持っているとお答えの方々に、身に着けた介護技術が自己満足やうまい手の抜き方で活かされているようでは 、自分の恥をさらすだけになってしまいますので、ご注意を。
ここでちょこっとお酒のお話
『小さな違い』に出てくるお酒、CAOL ILA カリラ。ピートとヨード香(あっきーら的にはバッタの飛び交っていた芝生のにおいが思い出されるあの香りです)が強い、まさしくアイラモルトといった個性的なシングルモルトです。イギリスのウイスキー、スコッチウイスキーですね。ストレートで一口くいっと飲んでみてください。漫画の中にも出てくるように、口の中に見たこともない異国の地が目に浮かんでくるようです。こんな体験なかなかできないと思いますよ。
この強烈なヨード香、最初に鼻について「うぇなんだこれ」ってなる人も多い反面、この香りが最高なんだよなと、だんだんなってくるところが不思議なもので、あっきーらの好きなスコッチの一つです。
今回はこのくらいまで。5巻の中から抜粋してみました。
サービスってわかりやすくも、やはりむずかしいものですね。
ほかにもいっぱい気になる言葉は出てきますので、またの機会に。