『介護的診断』という言葉

介護技術







「あなたのその髪型素敵よ。」

98歳の要介護5のおばあさんはそう言ってくれます。天然パーマのはげかけのスカスカのこの頭、そういってほめてくれるのはあなただけですよ。ほめてもらえるのって、たとえだれであれ嬉しいものですね。

そんなことを感じる今日この頃・・・

 

おっとまったりしてしまいました、あっきーらです。

さてと

皆さんはどんな介護の姿を目指していますか?

もとより介護は厳しい世界と言われていますし、同時に人出不足と言われています。

そんな中でも介護を必要としている人が多くいながら、在宅ではやれることに限界があるし、かといって施設に入れない、そんな高齢者もまたたくさんいます。

もちろん、「施設なんかに入るのは絶対に嫌!一生自分の家にいたいわ」なんて声も多く聞こえてくるので、施設に入れないことが悲しいことみたいに言うつもりはありません。

今回話したいのは、施設なんかに必ずいる『介護職員』について、皆さんはどんな職員を目指しているのか、そしてその目指す先に必要な

『介護的診断』と『医療的診断』 

という言葉についてスポットを当ててみたいと思います。

まずは本題・・・

皆さんはどんな介護士を目指していますか?



*介護士という資格や名称は存在しませんが、この言葉が便宜上一番伝わりやすいと思いますので、今回は介護職員全体をさして「介護士」と呼ばせていただきます。

どんな介護士かって?・・・

「やさしい介護士さん」                            「技術の確かな介護士さん」                           「楽しくてみんなを笑顔にする介護士さん」                         「何でもできる介護士さん」                          まだまだ、ほかにもいろいろ・・・

目標は様々、その先に見据えている世界は、人それぞれ、本当いろんな形があります。

ところでそんな中で自分自身が本当にその介護を行っていて正解だと思いますか?

入居者側から望んでいるケアになっているか考えたことはありますか? 入居者さんからしたら「自分から話せない」「こんなケアをしてほしい」等、声にならない声がたくさんあります。そんな利用者の意見をどこまで聞けているのでしょうか。

そんなときの、聞くべき話、聞いてあげたい話、聞かされる話、いろいろな形で入ってきます。かと言って何でも聞けるわけでもなし、一体どうしたら・・・

そんな時の判断の基準の一つに、

『介護的診断』があります。

介護的?医療的?診断?

なんだそれ??

そんな言葉、介護の教科書にでてきたっけ?

その通り、介護の勉強には出てこないんです。                                       でも、聞いてみれば簡単なことなんです。

それでは・・・

『介護的診断』とは?                   「介護の職責において、その事実に基づいて伝えられる情報であり、その専門性を活かした判断」となりますが、このままでは、一体何を言っているのやら、ちんぷんかんぷん?ですね。簡単に言ってみると、                             「その場の事実をそのままとらえて、介護の立場で判断できる事」ということです。例えば、

『○○さん体が熱いので腋下で検温したら39.0℃ありました。なので今クーリングを行っています。』                              ➥ここまではそのまま介護的診断ですね。                   その先に                                   『脱水症状による熱発です』                                              ➥こうなってくると、事実をもとに症状を判断してしまっているので、医療的診断ということになってしまいます。                       『最近全然水分を摂っていないので脱水かと思われます。』

➥ここまでで止めれば、介護的診断と言えます。

介護の立場で出来る事、介護の現場だから知りえる具体的な状況、それらをもってして、介護としてできることの中からより良いものを選び出す、それが

『介護的診断』と言えるかもしれません。

『医療的(医学的)診断』とは?                  「人の症状や徴候がどの疾患や病態で説明できるかを判断する過程」とありますが、これでは難しすぎますね。                     基本的にはDrが事実・症状から、該当する病気病名を特定していく、ということなのかな?医療的資格を持っているもののみが判断できる部分ですね。

これに関しては介護士は完全に行えない部分になります。              そこの境目をよく理解する必要があるんです。

 

 

ちょっとここでご注意!

あなたの判断、報告が医療的診断に傾いて表現されていることはないですか?

例えば、

「寝たきりで同じ部位のみが圧迫されているので、褥瘡ができ始めています」

→褥瘡であるかの診断は介護が行えるものではありません。

熱が上がっていて鼻水が出ていて、喉がごろごろしていて、風邪をひいているみたいです」→風邪をひいているかどうかを診断できるのも介護ではありません。

まあこのくらいの内容であれば、実際大したことないからと、気にも留められないのかもしれませんが、この辺をあいまいにしたままだと、気づけばあらゆることに口をはさむようになってきてしまいます。それも表面的な知識のみで。どういう介護士になりたいですか?と聞かれて、こうなりたいと答える人はいないと思いますが、意外と慣れてくるほどにやりがちです。

そうなんです。「介護的診断」の理解ができていないと、間違った方向に成長していきかねないのです。                                       逆に言えば「介護的診断」がはっきりわかっていれば、介護士としてやるべきことが明確になってくるのです。

あれっ?そしたらどうでしょう、ここにきて初めてどんな介護士になりたいか、はっきり言えるようになってくるじゃないですか!




 

ここまで理解したうえで、改めて自分がどんな介護士になりたいか考えてみてください。意外と自分がやりたいのは医療的なことが多いんだな。となるのであれば、    それは取るべき資格が看護師であったり、医師であるかもしれません。はたまた、やりたいことが、体をほぐしたり、直接体に変化を与えたいとかが多いんだな、となれば、それは取るべき資格が理学療法士であったりするかもしれません。そのほかにも、いろいろ、多岐にわたります。まぁ、転職の勧めのお話をしているわけではないので、こういう気づきがあるかもしれない、くらいに思っていただければ。

まとめ

自分が介護の現場で働くうえで、自分の言動にしっかりと理屈をもって自信を持つためには介護的診断ということを理解し、介護に出来る事、できないことをはっきり知る。そのうえで本当にやりたいことが見えてくる。こうやって自分がどういう介護士になりたいか、考えてみてください。本当の自分が見えてくるはずですよ。

「介護的診断」ぜひ活用してみてください。

 





 





 

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